うつ病の可能性が疑われる時は、精神科や心療内科で診断してもらわなければいけませんが、この時に気をつけなければならないことがいくつかあります。一つ目は、自分の症状を正しく伝えることです。どんな時にどのような症状が出るかを確実に伝えることで、うつ病かどうかの正確な診断が受けられます。症状を整理する時にはチェックリストという、うつ病の代表的な症状が数十個ほど並んでいて、それぞれに対してあるかないかを答える表が有用です。しかひ病院によってはチェックリストを貰えない事もあるので、事前にネット上でチェックリストを見つけ、それを埋めてみるのが良いです。二つ目は、色々なストレスの可能性を疑うことです。うつ病と診断されると、精神科では抗うつ剤が処方され、療養を勧められる事が多いですが、この原因は精神的なものだけではない可能性があるからです。確かにハラスメントやいじめは精神的なストレスになり、うつの原因になりますが、同じように体の歪みや栄養失調もストレスであり、この原因となってしまいます。なので、精神科だけでなく整体や内科にも診療に行き、身体にストレスがかかっていないか調べてもらいましょう。三つ目は受診中に心を乱さないことです。当たり前だと感じるかもしれませんが、患者は情緒が不安定なこともあり、これは気をつけておかなければ難しいことです。特に若者に現れる症状は、嫌なことをしている時には抑うつ状態になるが、好きなことをしている時はその状態に陥らないという場合があります。これはただわがままなだけ、自分勝手なだけと思われてしまうケースも多く、理解してもらえないことから怒りが芽生えるのは自然です。しかし医師に自分の悩みを分かってもらうために必要なのは、怒りを撒き散す事ではなく、平静を保って症状を伝えることです。うつ病は精神状態が崩れる病気なので、医者からの働きかけで症状を見つけることは難しく、患者による自己申告が判断基準となります。患者は自分の言葉が判断基準になる事を理解した上で、どんな些細なことでも正しく明瞭に話すように心がけましょう。